EFFECTS OF PREMORBID PHYSICAL ACTIVITY ON STROKE SEVERITY AND POST-STROKE FUNCTIONING
脳卒中の重症度と脳卒中後の機能に発病前の身体活動が与える影響
J Rehabil Med 2015; 47: 612–617
OBJECTIVE:
脳卒中の重症度と機能に与える、発病前の身体活動の影響を調べるために、初発脳卒中の急性期、および1年間のフォローアップ時に、ADL、歩行とバランスにより測定した。
METHODS:
初発脳卒中または一過性脳虚血発作を持つ183人の患者の急性期と1年間のフォローアップが研究に含まれた。性別、年齢、教育、リビングアレンジメント、BMI、喫煙、高血圧、脳卒中の分類と歩行補助具の使用を記録した。発病前の身体活動は、歩く習慣をアンケートで記録した。脳卒中後のアウトカムは、National Institutes of Health Stroke Scale、Modified Ranking Scale、Barthel ADL Index、最大歩行速度とBerg Balance Scaleとした。※リビング・アレンジメント(親子をはじめと祖父母と孫など世代間の同別居や近居などの居住形態)
RESULTS:
参加者の脳卒中前の「規則的な歩行の期間」と、脳卒中の急性期にあるすべてのアウトカムの機能の間に有意な相関(P <0.05)があった。 いつも30分以上歩いていた参加者が有意に良好な結果を達成した。歩行及びバランスの尺度は、一年間のフォローアップ時にも同様の関連性(p <0.05)を示した。
CONCLUSION:
発病前の歩行習慣と初発脳卒中後の機能の状態との間に有意な関連性がある。30分以上歩くような毎週の低強度の身体活動は、脳卒中後の機能に持続的な影響を有する。
url
http://www.medicaljournals.se/jrm/content/?doi=10.2340/16501977-1972