2013年10月22日火曜日

ペダリング運動と治療的電気刺激の併用が回復期脳卒中片麻痺患者の歩行能力へ及ぼす影響 理学療法学.2013;40

ペダリング運動と治療的電気刺激の併用は、脳卒中片麻痺患者の歩行能力を向上させるとの結果です。シングルケーススタディ。



めも

ペダリング運動と治療的電気刺激を併用した2症例のみで最大歩行速度に有意な改善を認めた。ペダリング運動の効果である左右対称性の筋活動促通と治療的電気刺激の効果だる随意運動を改善することの相乗効果によるものだと考えられる。




ペダリング運動と治療的電気刺激の併用が回復期脳卒中片麻痺患者の歩行能力へ及ぼす影響
―シングルケースデザインによる検討―
松永 玄・他


目的

片麻痺患者。ペダリング運動中に電気刺激を行うことで、交互運動の改善に伴う歩行能力の改善効果が得られるか?


方法

6名。ペダリング運動と治療的電気刺激の併用、ペダリング運動のみ、治療的電気刺激のみ。シングルケースデザインA-B-A-B。非介入期A:5日間。介入期B:5日間。最大歩行速度、歩行率、重複歩距離。初期と最終で下肢伸展トルク測定


結果


ペダリング運動と治療的電気刺激の併用した2症例のみで非介入期と比較して介入期の最大歩行速度に有意な改善を認めた。


結論

ペダリング運動と治療的電気刺激の併用は、脳卒中片麻痺患者の歩行能力を向上させる可能性がある。


by ell brown