介護保険の認定を受けている高齢者と受けていない高齢者を決定するパフォーマンス評価のうち、歩行速度が最も相関が強かったようです。とくにphysical independenceを維持するための予防戦略は快適歩行速度で1メートル/秒より遅い歩行速度を示す高齢者に必要とされているとの結論でした。10 351人の研究です。
介護保険(要支援以上)の認定を受けているかどうかのカットオフポイントは握力:男性26kg、女性17kg、chair stand test(肘かけがない椅子から5回立つ)10秒、快適速度1m/s、Timed Up & Go test 11秒でした。理学療法士にとってこの数値は参考になると思います。
介護保険(要支援以上)の認定を受けているかどうかのカットオフポイントは握力:男性26kg、女性17kg、chair stand test(肘かけがない椅子から5回立つ)10秒、快適速度1m/s、Timed Up & Go test 11秒でした。理学療法士にとってこの数値は参考になると思います。
*パーソナルケアとは介護保険を認定を受けていること
Performance-based assessments and demand for personal care in older Japanese people: a cross-sectional study.
Shimada, H; Suzuki, T; Suzukawa, M; Makizako, H; Doi, T; Yoshida, D; Tsutsumimoto, K; Anan, Y; Uemura, K; Ito, T; Lee, S; Park, H
OBJECTIVES:高齢日本人におけるパーソナルケアの需要を決定するための適切な臨床試験を識別する。
DESIGN: Cross-sectional observation study.
SETTING:
Obu Study of Health Promotion for the Elderly
(愛知、大府市) and 津久井 Ordered Useful Care for Health (241 day-care centres) cohorts in
Japan.
PARTICIPANTS:合計10 351人の65歳以上が研究に参加した。(personal careありの6791およびpersonal careなしの3560 )
MEASURES: Physical performance
testsでは、grip strength, the chair stand
test, walking speed at a comfortable pace, and the timed up-and-go testが含まれていた。personal careとは日本で、介護保険制度で認定された参加者として定義した。
RESULTS: personal careを受けた個人は、すべてのPhysical performance
testsでpersonal careのないものよりも著しく劣った値を示した(P <0.001)。歩行速度がPhysical performance
testsのうちパーソナルケアの需要を決定づけることに最も有用であった(receiver operating
characteristic curve statistics: men, 0.92; women, 0.94; sensitivity: men, 86;
women, 90; specificity: men, 85; women, 85) 。年齢、性別、認知障害やその他のPhysical performance
testsに調整した後、すべてのPhysical performance
testsは、個々にpersonal careのための需要と関連していた。遅い歩行速度は(<1 m / s)でより強く、他のパフォーマンス指標よりもpersonal careの需要と相関していた(gait speed OR: 5.9;
95% CI: 5.0 to 6.9).。
CONCLUSIONS:Physical performance
testsは、高齢者におけるpersonal careの需要に関連付けられています。physical independenceを維持するための予防戦略は1メートル/秒より遅い歩行速度を示す高齢者に必要とされている。さらなる研究は、これらの予備的な結果を確認する必要がある。
ソース
http://bmjopen.bmj.com/content/3/4/e002424.short
ソース
http://bmjopen.bmj.com/content/3/4/e002424.short
*BMJ Open とは
2010年8月17日、英国の医師会雑誌(BMJ)が、今秋、オープンアクセスジャーナル“BMJ Open”を創刊すると発表。BMJのプレスリリースによると、BMJ Openの強みは、医学関係分野の研究成果をいち早く提供できることにあり、論文はすべてオープン・ピア・レビューで、研究の実験結果と査読者のコメントがアクセプトされた論文とともに刊行。
First impact factor announced:
1.583 20 Jun, 13 | by
Richard Sands, Managing Editor