排泄介助において、排泄物に接触する可能性があると考えて、前後の手洗いと手袋着用。
※排泄物、おう吐物の処置、移送
使用後のオムツは、ビニール袋に密閉するなど周囲の環境を汚染しないように廃棄容器まで運び廃棄する
嘔吐の処置、ウイルス性胃腸炎が疑われる場合は次のように処置する。
→汚物をペーパーでふき取り、その部分を次亜塩素酸ナトリウムで消毒清掃する。
→嘔吐の処理時は、手袋、ビニールエプロン、マスク、ゴーグルを装着する。
→汚染部分以外に広範囲に清掃と消毒する
※なぜ、ウイルス性胃腸炎患者のおう吐物の処置にマスクが必要か
→感染性粒子を含むエアロゾルや塵を吸入しないため。(エアロゾル感染を引き起こす可能性がある)
※下痢症の排泄や嘔吐の際、環境清掃で気を付けること。
→次亜塩素酸ナトリウムを用い、消毒清掃する。アルコールは無効である。汚染された手で接触した可能性のある箇所も入念に消毒清掃する。
※下痢患者の排便処理や嘔吐の処理後に流水と石けんでの手洗いが必要。
ノロウイルスや芽胞を形成する微生物(クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症)の場合、アルコールに対する強い抵抗性があったり、無効であったりするため。下痢患者の排便処置や嘔吐の処置後は、つねに流水と石けんによる手洗いが必要。
※手袋を外した後の手洗いが大事
手袋の着用によっても手の汚染を防ぐことはできない
手袋を脱いだ後には手洗いをする
手袋を洗ったり再利用したりしてはならない
患者ごとに手袋を交換する。そうしなければ微生物を伝播させてしまう。
引用文献
INFECTION CONTROL 2009年春季増刊
Photo By oddharmonic