2012年8月19日日曜日

パーキンソン病患者における転倒とモビリティ:無作為化臨床試験のためのプロトコル

パーキンソン病患者における転倒に関する論文の紹介です。


パーキンソン病患者における転倒とモビリティ:無作為化臨床試験のためのプロトコル

BMC Neurol. 2011; vol. 11 pp. 93

Falls and mobility in Parkinson's disease: protocol for a randomised controlled clinical trial.

Morris ME, Menz HB, McGinley JL, Huxham FE, Murphy AT, Iansek R, Danoudis M, Soh SE, Kelly D, Watts JJ

URL  - http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21801451?dopt=Citation

背景:
 理学療法と転倒予防教育は特発性パーキンソン病を持つ人々に転倒や障害を軽減すると言われているが、これはまだ大規模なRCTで調査されていない。この研究では、(ⅰ)転倒予防教育を組み合わせた運動戦略研修、(ⅱ)転倒予防教育と組み合わせて漸増抵抗筋力トレーニング、(ⅲ)一般的なライフスキル、社会的プログラム(対照群)の転倒、モビリティ、QOLにおける効果を調査する

メソッド/デザイン:
 自宅に住んでいる特発性パーキンソン病患者を集め、ランダムに3つのグループのいずれかに割り当てる。それぞれの対象者は3-4人のグループで外来で治療を受ける。各グループは、8週連続で週1回2時間会うようにスケジュールされる。すべての参加者はまた、8週間の介入期間に週ごとの構造化された2時間の自宅練習プログラムがある。評価は治療前に、8週間の治療プログラムの後、3ヶ月と12ヶ月の介入後に行われる。参加者のそれぞれは転倒の数の記録を外来治療のあと12ヶ月続ける。 Prevention of Falls Network Europe group,の勧告に沿って、3つの転倒の変数が、主なアウトカム指標として使用される。転倒の数、複数の転倒と転倒率。転倒を定量化することに加えて、我々は副次アウトカムとして、モビリティ、活動制限と生活の質を測定するものとする。

議論:
 この研究で、転倒予防教育や転倒予防教育を組み合わせた漸増抵抗筋力トレーニングを組み合わせた外来患者の動きの戦略トレーニングが、自宅に住んでいるパーキンソン患者の転倒数を削減し、モビリティと生活の質を向上させるために有効であるかどうかが明らかになる可能性がある。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3160881/table/T1/



http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3160881/table/T2/

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3160881/figure/F1/