結果としては、太極拳群はその他の両群よりも優れた結果となり、軽度から中等度のパーキンソン病患者のバランス障害を軽減するようであり、加えて、運動機能を改善し、転倒回数を削減する。とのことでした。
太極拳とパーキンソン病患者の姿勢の安定性
N Engl J Med 2012; 366:511-519February 9, 2012
全文URL http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1107911#t=article
BACKGROUND
パーキンソン病患者は大幅にバランスを損なわれており、機能的能力の減少と転倒のリスクの増加につながる、。練習は、日常的に医療提供者によって奨励されていますが、ほとんどのプログラムが効果的であることが証明されていない。
METHODS
私たちは編成した太極拳プログラムが、特発性パーキンソン病患者の姿勢制御を向上させるかどうかを判断するために無作為化比較試験を実施した。我々はHoehn and Yahr staging scale(これは1から5までの範囲で表示され、より表示高い段階で重篤な疾患を意味する)で1~4のstageの195名パーキンソン患者3つのグループ(太極拳、レジスタンストレーニング、またはストレッチ)のいずれかにを無作為に振り分けた。患者は24週間、週2回60分の運動セッションに参加した。主要アウトカムは、limits-of-stability test におけるベースラインからの変化であった (最大重心移動と運動の正確さ; range, 0 to 100%) 。二次アウトカムは歩行と筋力の測定、 functional-reach 、 timed up-and-go testsのスコア, Unified Parkinson's Disease Rating Scaleのmotor scores , 転倒回数とした。
RESULTS
太極拳群は、最大重心移動のおいて、レジスタントトレーニング群とストレッチ群よりも終始、優れていた (between-group difference in the change from baseline, 5.55 percentage points; 95% confidence interval [CI], 1.12 to 9.97; and 11.98 percentage points; 95% CI, 7.21 to 16.74, respectively) そして、運動の正確さにおいてもレジスタントトレーニング群とストレッチ群よりも終始、優れていた (10.45 percentage points; 95% CI, 3.89 to 17.00; and 11.38 percentage points; 95% CI, 5.50 to 17.27, respectively)。太極拳群はまた、ストレッチ群よりも二次アウトカムのすべてでの高いパフォーマンスがあった。レジスタンストレーニング群とではストライドの長さとファンクショナルリーチで上回った。太極拳群は、ストレッチ群と比べて転倒、転落事故を下げた。しかしレジスタンストレーニング群とでは有意な差がなかった。太極拳トレーニングの効果は、介入後3ヶ月の間維持された。重大な不利益事象は観察されなかった。
CONCLUSIONS
太極拳のトレーニングは軽度から中等度のパーキンソン病患者のバランス障害を軽減するようである。加えて、運動機能を改善し、転倒回数を削減する。
ORIGINAL ARTICLE
Tai Chi and Postural Stability in Patients with Parkinson's Disease
Fuzhong Li, Ph.D., Peter Harmer, Ph.D., M.P.H., Kathleen Fitzgerald, M.D., Elizabeth Eckstrom, M.D., M.P.H., Ronald Stock, M.D., Johnny Galver, P.T., Gianni Maddalozzo, Ph.D., and Sara S. Batya, M.D.
N Engl J Med 2012; 366:511-519February 9, 2012
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1107911#t=abstract
Photo By Mike H from Seattle, USA (Tai chi) [CC-BY-SA-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons |