パーキンソン病の転倒予測でTUGTを用いた場合のカットオフ値は11.5秒であることがわかったそうです。
Timed Up & Go testを用いたパーキンソン病の臨床的転倒予測
Nocera JR1, Stegemöller EL, Malaty IA, Okun MS, Marsiske M, Hass CJ
Arch Phys Med Rehabil. 2013 Jul;94(7):1300-5. doi: 10.1016/j.apmr.2013.02.020. Epub 2013 Mar 6.
Published Online: March 07, 2013 DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.apmr.2013.02.020
目的:
転倒の危険性があるパーキンソン病の患者を識別するためにTimed Up & Go test(TUGT)の能力を調査する。
デザイン:
横断コホート研究。
設定
:Sixteen participating National Parkinson's Foundation Centers of Excellence
参加者:
2985人の記録(men 1828 , women 1157)、884人が情報の不足(年齢、診断、脳深部刺激、罹病期間、歩行補助具無しでのTUGTの結果)によって弾かれて、2097人の患者が分析対象として残った。
介入:該当事項なし
主な評価項目:この研究の主な評価項目は転倒、主な独立変数はTUGTであった、
結果:
最初は調査されたすべての偏りで調整したTUGTから転倒の予測を検討した。
得られたデータでの推定モデルでは、参加者の74%が転倒者、非転倒者に分類されたことが示唆され、偶然以上の大幅な感知度だった (χ2 range [df=17], 531.29–542.39, P<.001)。
TUGTの効果は疾患重症度にわたって不変であったかどうかの二次モデルでは、参加者の75がじっさいに正確に転倒者、非転倒者にに分類された。
追加の分析で転倒するか、しないかのTUGTのカットオフ値は11.5秒であることがわかった。
結論:
今回の結果はTUGTが転倒の危険があるパーキンソン病患者を鑑別するための良い評価ツールであることを示唆する。